簡単マイコンボードプログラミング [Annex WiFi RDS]
<Annex WiFi RDSの紹介>
前にESPBASICの記事をブログに出したら、同じ様なものとしてこの
「Annex WiFi RDS」の紹介がコメントとして有ったので、調べて見ました。
Web上のヘルプの冒頭にESPBASICから派生したものとの記述も有り、
同じくBASICを利用したWeb上でESP8266のコード開発を行うもの
でした。ただし、こちらの方が処理速度も速く、安定性も有る様に思われ
ましたが、Html関連の部分に関しては、オプションと自由度が大幅に大きく、
その分、Htmlの知識が無いと少しハードルが高くなるのではないかとも
思われました。以上、調べた内容は次の様なものでした。
特徴はESPBASICと同じで次の様な内容となります。
1.IDEはCPUのファームウェア内に有り、別途IDEは不要
2.コード開発はWIFIを利用してWebページ上で行い、CPUボードからの
配線は不要
3.ファームウェアはESP8266を搭載したボードで可能
[動作状況]
<関連資料>
1.Annex WiFi RDS
URL : https://sites.google.com/site/annexwifi/
<テスト内容>
動作の検証に関しては、ESPBASICと同じく次の事を目標としました。
1.手持ちの色んなESP8266搭載ボードでファームウェアが
インストールできる事を確認
2.簡単な例題を用意して、そのプログラムを開発する時の状況を確認
3.数種類のアプリケーションプログラムを組んで見て、それの動作状況を
確認
その為のプログラムサンプルとしては、次のものを用意して対応しました。
1.LEDオン/オフコントロール(オンボードのLED)
2.ブリンクコントロール(オンボード上のLEDのLチカ)
3.PWM(LED輝度)コントロール
4.センサー(DHT11)入力
5.センサー(HC-SR04)入力
6.サーボモータコントロール
7.OLEDコントロール
8.DCモータ(2WDカー)コントロール
結果としては、ESPBASICと同様に非常に簡単にプログラムを組む事ができ、
期待通りでした。ポートのアクセスに関しては、ESPBASICと多少異なる程度
でしたが、制御を行う為のWeb上のアクセスは大幅に異なり、Htmlの文法に
限りなく近いものでした。(ESPBASICで使えたWeb画面上の処理で有効
だったprint文はシリアルポートだけのものとなっている様でした。)
安定性と速度に関しては、ESPBASICよりかなり改善されている様で、
ESPBASICの様にコード上の工夫は特に必要有りませんでした。また、
DCモータの低速回転時の為にはPWMの周波数を下げて使う必要が有り、
当初の安定版のファームウェアでは100Hz以下の設定ができません
でしたが、フォーラムのコメントに最新版では修正したとの説明が有り、
代わりに最新の暫定版を利用する事により対応可能となりました。
ファームウェアの更新も頻度良く行われていると思いました。
以上から、Htmlに詳しい場合はこちらの利用がお勧めですが、まだHtmlに
それ程詳しくなく、しかも簡単なプログラムで良ければ、ESPBASICの方が
お勧めなんじゃないかと思いました。
[機器の接続]
サンプルプログラムでの配線は次の様なものでした。
[ファームウェアの書き込み]
ファームウェアの書き込みに関しては、ツールキットが良くできていて、
これを利用すれば問題無く対応できる様です。ただし、手持ちのESP-01では
デホルトで上手く書き込みが出来なくて、次の様にオプション指定で対応
する必要が有りました。
なお、書き込みツールキットにはWiFiのネットワークのDHCPから割り
振られたデバイスのIPアドレスを検索する為の機能も付いていて、次の様に
書き込み時に表示されたMACアドレスとIP検索時のデバイスのMACア
ドレスを照合する事により、ボードが簡単に検索できる様になっています。
[コード類]
Code download URL : https://drive.google.com/file/d/1lL6qrr-mDz0LFj1cw5P8E6VBTyrIcmed/view?usp=sharing