趣味のマイコンいじり

安価なマイコンを利用して作成したアプリの紹介です。

ST7735チップ使用のLCDをSTM8S103F3ボードで動かしてみました

STM8S103F3ボードでST7735のチップを利用したLCDが利用できるかどうかを
調べて見ました。結果としては、このチップ用のArduinoのAdafruitライブラリ
から必要な機能を選択してコードサイズを小さくしたものにすれば利用可能で
ある事が判りました。以下がその検討の状況です。

<ST7735 LCD の概要>
  今回STM8S103F3P6のボードで利用するLCDとして、ST7735のチップを
  利用した1.44インチと1.8インチの次の2種類のLCDを動作させる方法を
  検討しました。
   イメージ 1

   1.LCDの解像度は1.44インチは128x128で1.8インチは128x160のフルカラー
    (今回はAdafruitと同じく565の16bitsカラーで利用)
   2.LCDのコントローラはST7735でSPI制御方式
   3.電源電圧は今回3.3Vで使用
   4.駆動ライブラリの雛形はAdafruitのものを利用して、それの機能を
         選択してサイズを小さくしたものを作成

 [動作状況]
   

<テスト内容>
   ST7735LCDの動作検証に関しては次の事を目標としました。
 
    1.ST7735のLCDがSTM8S103F3のボードで利用可能かを確認
    2.可能な場合、その方法を検討する
    3.その状態で、このLCD駆動用のサンプルコードを作成して見る
    
    結果としては、オリジナルのAdafruitのライブラリには、描画用の沢山の関数が
    有ったのを、必要なもののみを選択して実装すればこのボードでも利用可能な
    事が判りました。(文字の表示、直線、円、四角の描画の関数を選択)また、
    このLCDでは描画をドット単位で行う為、OLEDの場合の様に線の描画の為の
    メモリを持つ必要が無く、RAM容量の少ないこのボードでも複雑な描画が
    可能で有る事も判りました。ただし、駆動用のライブラリにプログラムメモリ
    の半分以上を消費する為、複雑な処理をさせるコードを組む場合はコード
    作成上の工夫が必要となる様です。いずれにしても、表示画面が大きくなった
    のとカラー表示が可能となったのは有益な事かと思います。   

 [機器の接続] 
    イメージ 2
   
     イメージ 3

   [コード類]
     コードの開発にはIARのシステムを利用しました。
  (STM8S103F3P6ボードののコード開発に 関してはこちらの記事
         参照して下さい。)

     Code download URL : https://www.dropbox.com/s/1nfbndjncfqegx8/IAR_STM8S103F3_ST7735LCD.zip?dl=0